「人間失格」を見てきましたよ
そうそう、映画の「人間失格」見てきました。
私、実は蜷川実花さんの映画作品てちょっと苦手でして、、、
いちおう、「さくらん」とか「へルター」とかは見ていて、題材としては面白いものを扱っているのですが、どんな題材でもアプローチが一辺倒な気がしてまして、ちょっと物足りなく思っちゃうんですよね、、、
(まぁ、プロデューサーとかは、蜷川実花カラーを求めてスタッフィングしたんだろうから、これは監督の責任ではないのだろうと思うが)
ただ、テレビの番宣で、小栗さんが、結構プッシュしてたので、そんなに面白いのか?と思い、連休初日の深夜に、見てきましたよ。
さて、感想はというと、、、
演出的には現代の人が見やすいと思うのですが、題材的に好き嫌いがかなり分かれるだろうなと思いました。
年齢指定もあることでお察しあれですが、シーンとして攻めたものもありますし、登場キャラ、それぞれ面白くて、感情移入とかは全くできませんでしたが、物語として見ごたえはありました。
(共感と面白さを置き換えてしまう、昨今の風潮はよくないですね)
ただ、こればっかりは好みなのですが、私、音楽で感情誘導するような演出がどうも苦手でして、、、
私、生の言葉と音に勝るものはないという気持ちがあって、極力、音楽なしで演出、というのが結構好みなんです。
「ブラックペアン」の手術シーンみたいに、決まった劇伴を記号的に使用する分には、
「はいキター」って感じで受け止められるのですが、
それ以外は、曲なしでいけるなら、ない方が好きなんです。
なんというか、画面と、リアルにある音に説得力があれば、余計なものはいらないというか。
ぶっちゃけ、いいシーンで、盛り上がる曲って、本当にうまく使わないと、寒く感じちゃうんですよね。特に実写作品は。
そんなわけで、いい感じで来ていた感情のラインが、音楽がかかった瞬間に、ふっと引いちゃうときが多々あって、どうも最後まで乗り切れずって感じでした。
ちなみに、私が見に行った時、男女の比率が、結構半々でした。
小栗さん目当ての女性が多いのかなと思っていたので、ちょっと意外でした。
さて、今週末の「アイネクライネナハトムジーク」は見に行きたいんですよね。
三浦春馬くんと、多部未華子ちゃんという、学生時代に「君に届け」を通った世代としては、ただ、二人が主演というだけで、感傷に浸れちゃうので、楽しみにしています。